【コロナウイルス】カナダの感染状況&海外在住の私が日本人に伝えたい事

※この記事は当サイト専属ライターであり、カナダ在住の佳美さんに書いて頂きました。

 

新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るっていますが、皆さんもご存知の通りアメリカ・イタリア等の国が特にひどく、各国でロックダウンや自粛要請が続いている状況です。

日本に住んでいる皆さんは、このコロナについてどのように考えていますか?

 

日本も緊急事態宣言が出たことで、前よりも危機感を感じるようになった人が増えたように思います。

でも私はカナダから日本の状況を日々見ていますが、まだまだ日本人のあまりの意識の低さに日々驚いています。

「日本は大丈夫」と考えている人がどれだけいるのでしょうか。

 

SNSを見ていると、

「日本はニューヨークやイタリアのようにはならない」

「医療がしっかりしているから問題ない」

このように発言している人が今もなお多くいるのです。

 

そこで今回は、私が今住んでいるカナダのコロナの状況や、日本にいる日本人のみなさんに伝えたいことをまとめてみました。

 

カナダ国内で新型コロナウイルスが広がった感染経路とは?

 

日本でコロナについて騒がれていた頃、カナダにはまったく感染者はいませんでした。

どちらかというとアジアで発生したウイルスで、アジアの問題だと思っている人ばかりだったと思います。ちなみに私もその一人です。

 

ただカナダにはアジア人、特に中国人の移民が多いため、それが少し気がかりではありました。

3月に入り、カナダでも感染者が少しずつ増え始め、事が大きく動いたのが、カナダの首相ジャスティン・トルドーの妻ソフィー夫人がコロナに感染したことです。

 

この時点でカナダ全体での感染者はまだ179名、死者は1名の状況で、日本の方が遥かに感染者は多い状況でした。

同時期のアメリカ、特にニューヨークでも徐々に感染者が増え始めたことにより、欧米は今まで全くなかった危機感に一気に襲われることになります。

 

ソフィー夫人の濃厚接触者だったトルドー首相も2週間の自宅隔離が始まりましたが、毎朝自宅前から会見が行われるようになり、国境の閉鎖や必要でない施設や学校のクローズ。

そして集会の禁止など、毎日のように厳しい制限がかかるようになり、たった数日で状況が変わってカナダ全体が一気に静まり返りました。

でもまだ感染者が179名の状態でこのような対策をしたことはとてもよかったと思っています。

 

カナダで感染が始まった当初、8割は旅行者で2割は感染者の濃厚接触者でした。

やはり移民が多い為、多くの人が母国から帰国したりすることで感染が広がった可能性が高く、それがきっかけで感染拡大は止まることを知りません。

 

カナダ国内の現在の状況&経済対策

 

4月25日現在、カナダの感染者数は45,354名、死者は2,465名となっていて、2ヶ月もしないうちにこれだけの感染者が増加したのです。

 

現在ロックダウンしている州は、ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、オンタリオ州、ケベック州で、特に感染者が多いのがケベック州で現在23,267名になっています。

引用:Government of Canada

なぜケベック州が極端に感染者が多いのかと言うと、フランス語圏で、ヨーロッパから多くの人が訪れていたのが原因だと思われます。

 

その後トルドー首相から国民に在宅勤務できる人は在宅で、生活に必要なサービス業以外はすべてクローズすること、また不要な外出はするなという指示がすぐに出されました。

必要な職種は州により異なり、感染者がそれほどいない州ではあまり厳しくないところもあります。

ただこれはトルドー首相が決めるのではなく、州知事が決めることになっているので、その対応策として首相からは給付金の発表がありました。

 

コロナの影響で仕事がなくなった人は、最大2,000ドルが4ヵ月連続で給付されるというもので、

  • 15歳以上のカナダ居住者
  • 申請日までに1年間に$5,000以上の収入が証明できる人
  • 現在収入が全くない人
  • コロナにより仕事がなくなる見込みがある人

給付対象の方はカナダ国籍や永住権を持っている人だけでなく、学生ビザやワーキングホリデービザを持っている外国人も全て対象となっています。

 

しかも申請後、5日以内で銀行に振り込まれるので、カナダ国民にとっては本当に助かる対応策です。

また、 仕事はあるものの収入が減った人や、仕事が決まっていた状態で働けなくなった人などにも、今後対策を随時発表するとの事なので、国民は比較的安心して生活しています。

 

首相自身も国民同様自粛を続けている為、自宅勤務をしながら、国内の状況をツイッター等のSNSを使って頻繁に更新しているような状態。

 

 

ただ彼の素晴らしいところは、「絶対に見捨てたりしない、一緒に頑張っていこう」といった力強いメッセージを国民に投げかけているところで、この一言があるかないかでは国民の安心感が全く違います。

また私達国民も、国に対して信頼しているからこそ、皆が協力して自粛を続けられるんだと思います。

 

「家から絶対に出るな」と毎日のように発言し、CMやスマートフォンにも常に「Stay Home」という表示が出るようになり、国民も「とにかく今は家にいなくてはいけないんだ」と危機感を持って生活しています。

 

 

私は現在スーパーにしか外出しませんが、スーパー内でもしっかり対策がされており、入場制限を設けて多くの人が一度に入れないようになっています。

入口でカートを必ず除菌し、人との間隔は6ft(約2m)空けるようレジにはテープが張ってあり、店員とお客様との間には透明の板が立てるなど、飛沫感染を防ぐ対策がされています。

 

 

また元々カナダはカード社会の為、現金はほとんどの人が使うことがありませんが、実は現金からの感染リスクが高いと言われ、現地の人のほとんどがカードだけで買い物をしています。

とにかく人や物に接することを極力避け、全てに関して徹底しているのがカナダの現状です。

 

私が住んでる都市はカナダでも田舎と言うこともあり、感染者はそこまで多くなく、外出制限もされていませんが、それでも外出している人はほとんどいません。

公共の施設や学校はすべて無期限でクローズしており、レストランのテイクアウトとスーパー、ホームセンターのみ開いている状況です。

 

ちなみに現在カナダに入国できる人は、カナダ国籍、永住権を持っている人およびワーホリ・学生ビザを持っている人のみとなります。

入国した後は2週間の隔離が義務付けられており、指示に従わなかった場合は6ヵ月の懲役もしくは750,000ドルの罰金が課せられるので、守らない人なんていません。

 

しかも自宅隔離の場合は、ランダムで家にいるか確認に来る場合もあるようで、かなり厳しく取り締まっている為、今後渡航する予定がある方は最新の情報を収集するようにしてください。

 

カナダ国内の今後の見通し

 

先日、カナダ政府から今後の見通しについて発表があり、感染拡大がしっかり防げた場合、5月中旬頃にピークを迎えると予想されていて、ある程度収束する時期は夏頃ではないかと言われています。

ただし早期にワクチンが作られなければ、今後も流行を繰り返していくだろうと言う意見もあり、ワクチンができるまでは今まで通りの行動規制を取る方針のようです。

 

個人的な意見としても、早期のワクチン開発はなかなか難しいのではないかと思っていて、それまでは大流行しないように自粛しながら生活をしていくしかないと感じています。

 

カナダ政府が今の状況を維持しながら対策を徹底し、検査数を更に増やしていくこと、感染者と濃厚接触者の感染経路を早期に追跡することできれば、もしかしたら早く終息する可能性もあるでしょう。

でも決して楽観視できないし、世界中で終息の兆しが見えるまでは、人々の生活に多大なる影響を与えるのは確かだと思います。

 

海外から見た日本に住む方に伝えたいこと

 

3月13日まで全然危機感を持っていなかったカナダ国民ですら、たった3週間で自体が一変して国民全員が恐怖に陥り、自宅での自粛生活をするようになりました。

そんな中、私が一番びっくりしたのは日本の情報番組で報道されている、日本人のコロナに対する危機感の低さです。

 

私たちが「コロナがヤバイ!」と気付き、自粛を始めた頃、日本人は「自粛疲れ」と言い出し、一部の地域では外出している人で溢れていました。

カナダよりはるかに感染者が多く死者が出ている状況だったのに、友達と遊ぶ、旅行をする、花見をするといったことを平気で行う人が数多くいたんですね。(※一部の地域)

 

先週末の東京・上野公園は桜を楽しむ花見客でにぎわった(21日)=共同

引用:日本経済新聞

 

その瞬間、私は、「日本だけ地球上にないのではないか?」とすら思いました。

日本に住む友人からは「カナダ大変そうだけど大丈夫?」といった連絡があり、こちらからすれば日本の状況の方が怖くてたまらないはずなのに、他人事にしか感じていないことに驚愕。

 

カナダでは一日中コロナのニュースが流れており、国内の事だけではなく、世界各国の情報がリアルタイムで流れている状況ですが、日本では国内の事ばかりで海外の状況はほとんど流れていませんよね。

 

これでは危機感を感じられないし、むしろ日本だけ鎖国状態みたいな状況なので、国民が真剣に受け止められないのは当たり前の話です。

世界中に拡散してるウイルスなのですから、日本だけ「コロナ」が特別扱いしてくれる訳がありません。

もう一度言います。世界共通のウイルスが蔓延している事を自覚してください。

 

 

最後にお伝えしたいのは、日本だけの情報を得るのではなく、これを機にもっと世界に興味を持って視野を広げて欲しいと思います。

日本で日本語だけで得られる情報はほんの一握りで、今ならYoutubeで世界中のニュースを簡単に見ることができます。

 

またそういったニュースを見続ける事で、海外の事情に興味が湧き、コロナに対する危機感はもちろん、結果的に英語を学ぶことにも繋がります。

 

そしてコロナの感染を抑えるために私たちができることはたったひとつ、「家にいること」これだけなんです。

医療崩壊をさせないために自宅にいましょう。家にいることで誰かの命が救え、自分の大切な人を守ることができます。

 

これを読んで一人でも多くの人が危機感を感じてくれることを願っています。

読んで頂きありがとうございました。

 

関連記事

【※重要】 この記事を読まれる前にまず確認して頂きたいこととして、執筆しているのが2020年4月27日月曜日なので、この日以降の最新情報に関してはGoogleなどで個々で調べてください。 また感染者数 […]

この記事が気に入ったらフォローしよう♪
広告