現代はインターネットを使った英語学習ツールが数多くありますが、やはり効率的に英語力をアップさせるなら留学は欠かせません。
しかし海外生活への不安や、今の英語力で海外に滞在してもやっていけるのかが怖くて、一歩踏み出す勇気が出ない人は多いのではないでしょうか。
そんな方の為に目的や年齢、英語力による留学の正しい選び方(手段)についてまとめてみました。
今後留学に通う予定がある方や興味がある方、もしくは興味があるけど具体的なプランがよく分からないという方に、失敗しない方法を解説したいと思います。
【目的・年代別】英語力に合わせた留学の選び方

留学と言っても、目的や英語力によって手段が大きく変わるので、それぞれのレベルに合わせたプランを紹介します!
自分の今の英語力や年齢などと照らし合わせながら、ベストな選択をしてもらえたらと思います。
【高校生】若いほど英語習得も上達も早い高校留学
高校留学と言えば、一昔前まで1~2週間程度しか体験できず、行き先や期間も学校もしくは留学団体が決めることになっていて自由に選ぶことができませんでした。
しかし最近の傾向として、一部の学校では1年ほど休学し、今後の進路に役立てる教育が徐々に広まっています。
「日本の大学に進学するより海外の大学に行かせたい」という親も多く、高校生の間に英語を学んでもらう為、留学に対して積極的な親御さんも急増中だそうです。
また高校留学のメリットとして、若いからこその(10代)行動力や海外生活で培った経験値は、必ず将来に役立つものになるでしょう。
僕が海外で美容師やってた時も、高校生のお客様で日本から留学で何人も訪れてきていましたが、たった数ヶ月で英語もペラペラ、色々な面で飲み込みの早さにびっくりしました。
更に高校生の場合は自分で進路を決めるというよりも、親や先生の影響なども大きいと思うので、少しでも留学に興味があるなら早い段階で相談しておきましょう。
将来的に海外で働くとか、大学で英語を学ぶつもりなのであれば、高校生のうちに経験しておいて損は無いと思います。
海外就職やグローバル企業で働く目的なら海外の大学へ進学
海外の大学は、目的や専攻によって大学の選び方が大きく変わってきます。
例:アメリカ / 最初の2年間は必修科目を履修→残りの2年で専門課程へ
例:オーストラリア / 入学と同時に専門課程が始まる3年制
このように自分の目的に合わせた国選びをする必要があり、更に海外の入学・卒業の時期も様々です。
海外の大学に通うメリットは3つあり、
- 日本にあまりない専攻に進むことが可能
- 自分の興味がある分野に進むことが容易
- 年齢関係なく何歳でも大学に通える環境が整っている
というメリットが挙げられます。
実際に僕の知り合いのおじさん(50代)は、元々会社員だったけどキャリアアップの為に会計士になると言い、50代にして大学に通うことを決めていました。
それぐらいいくつになっても自分のやりたいことを見つけて、その手段として大学に通う姿勢は本当に素晴らしいと思います。
ただし私達外国人が大学に入る時には、ある程度の英語力が必要で、大まかな目安として「IELTS6.0」は無いと入学すらできないところが多いです。
IELTS6.0=TOEIC800点以上
また海外の大学を卒業することで現地企業に採用されやすくなり、ビザのサポートはもちろん、日系企業で働く以上の高い給料を保証した企業で働ける可能性もあります。
正直外国人が海外の大学に通うのは金額的にも安くないですが、それ以上に優良企業への就職を果たせば、学費分なんて数ヶ月で元が取れるので、決して高い先行投資ではありません。
もちろん海外と言っても国によって学費は様々で、
安い国 / 無料~50万円
高い国 / 1年間で250~500万程
目的や予算に応じて国を選ぶことから始めてみましょう。
多くの方は「語学留学=英語圏」と捉えている人がほとんどだと思いますが、僕は英語初心者の方には、英語圏以外の国(非英語圏)に行かれることを勧めています。 その理由として、いきなり英語圏でネ […]
世界で活躍!ハイクラスの職を目指す人は大学院へ
海外で医者や学者などを目指すハイクラスの職に就きたい方は、海外の大学院に通うことをオススメします。
期間は1~2年ほどの単位制で、必要な単位さえ取ってしまえば修士だけでなく、博士課程をも修了させることが可能です。
大学院に入る為には、ある一定の単位を取得した者しか進学することができません。
入学する時点で、自己PRや学校や企業からの推薦状などの厳格な審査を受け、その審査に合格してやっと進学することできます。
更に受験するのに必要な英語力に関しても、「IELTS6.5~7.0」を獲得しなければならず、大学院進学にかかる費用として1年で150〜400万円程度の予算を準備しておく必要があります。
決して楽な選択では無いですが、就職後は日本で働くよりも圧倒的に収入が多いし、何より色々なチャンスに恵まれるので、挑戦する価値は十分にあると思います。
やりたいことがすでに決まってる人は専門分野に進もう
既に何かやりたいことが決まっている場合は、海外の専門学校で国家資格を取得することをオススメします。
なぜなら日本の国家資格よりも、英語圏で取得した資格の方が他の国でも通じやすいからです。
基本的には日本の資格で問題無いのですが、国それぞれで必要な項目や教育の仕方が違ったりするので、日本で取得したものでは通用せず、再度滞在する国の学校に通わないといけないケースもあります。
ただし海外の専門学校も日本と同じように、大学に通うよりも学費を抑えられ(2年間で約200万円)、英語力に関しても「IELTS5.0~5.5」を取得できれば入学することができます。
また、もし基準値に達していない方でも、提携している語学学校で教育を受け、合格したら進学できると言った制度を設けてある学校もあるので、比較的容易に通えるのがメリットの一つなんですね。
【※補足】自由な海外生活を求める方にはワーキングホリデーがオススメ
ワーキングホリデーとは世界約20ヶ国が協定を結び、1~2年間という期間で海外生活を自由に過ごすことのできるビザになります。
訪れる人の目的としては語学や海外の仕事などですが、何よりも現地の人と同じような生活を体験できるのが一番の魅力。
通常、学校に通う場合は学生ビザが必要だし、働くなら就労ビザを申請する必要がありますが、ワーホリの場合はそういったことも含めて自由に選べるいわば最強のビザなんです。
ただし、欠点として年齢制限があり、18~30歳まで(31歳になるまで)に申請することが必要で、31歳を過ぎてからの申請は認められていません。
若いうちに海外での生活を経験し、その間に勉学や仕事だけでなく、友達を作ったり、恋人ができてその国に移住してしまうケースもよくあります。
日本帰国後も、習得した語学や体験を活かして、ホテル・旅行会社・翻訳業など海外と日本を繋ぐ仕事に就いてる人が多いのも特徴。
必要な費用も英語力も様々、とにかく自由に過ごすことができるので、人によって目的も過ごし方も全く異なります。
詳しい内容は当サイトで記事にしているので、下記のリンクを参考にされてみてください。
皆さんはワーホリもしくは海外に住んでみたいと思ったことはありますか? 僕は26歳の時にニュージーランドとオーストラリアのワーホリに行った経験があるのですが、その時に感じたのが海外に訪れて […]
ワーキングホリデーを経験してみると分かるのですが、必ずと言っていいほど「失敗」は付き物です。 冷静に考えると分かるのですが、今まで住んだことのない環境で新しい生活をしていく訳ですから、分からないことだ […]
留学の目的さえ決まれば、あとは行動力のみ!!
今回は、目的や年代別の留学というテーマでしたがいかがだったでしょうか。
結局は自分の目的が明確になっていないと、正しい手段が分からないし、中途半端な気持ちで渡航しても途中で挫折しやすいです。
実際に留学・ワーホリで訪れてる日本人をたくさん見てきましたが、大した目標もなく来た人のほとんどが、海外生活で何も得るものも無く帰国しています。
それに対して、しっかり目的意識を持って来てる人は、海外に滞在していても日本に帰国しても、しっかりその経験を活かして将来に活かせてる人が多いです。
留学は人生において大きなきっかけを作るものだし、人生を変えるほどの体験になるからこそ、自分の目的に合った手段を選ぶようにしてくださいね。
読んで頂きありがとうございました。