僕はニュージーランドとオーストラリアに約3年程住んでいた経験があるのですが、その時に感じたことがありました。
「外国人って何でこんな楽しそうに生活しているんだろう?」
とにかく彼らは人生に対する捉え方が上手で、楽しむ術を知っている。
これっていわゆる幸福度に直結するものなのかもしれないですが、日本人と同じようなライフスタイルを過ごしているにも関わらず、何かが圧倒的に違う。
そこで今回は、日本人と外国人で一体何が違うのか、幸福度をもたらすものが何なのかを考察してみたいと思います。
将来が不安だから変わろうとする若者、変化を拒む大人
僕が海外滞在中、現地に住む日本人の若い子と話す機会がたくさんありました。
そこでよく聞いた言葉が、
「日本の将来が見えない」
「とにかく将来が不安」
「自分が何していいのか分からない」
このような意見を述べる若者が本当に多かったんですね。
彼らはこういった理由があったからこそ海外に訪れてきたと思うのですが、正直言うと彼らの考えは甘いです。
「自分の力で変えよう」「自分で開拓していこう」という考え方ではなく、結局は他人任せですよね。
いつか、誰かが、何かやってくれる、そう期待してる部分もあると思います。
でも一つだけ言えるのは、その若者の不安を作り出したのは彼らではなく、我々大人達です。
日本には古き良きものはたくさんあるのですが、その中でも変わるべきものと、変わらなくていいものがある。
例えば働き方に関して言うと昔より確実に多様化し、会社に務めるだけじゃなくフリーランス的な働き方で、自由な生活をしている人がたくさん誕生しています。
しかし、その中でもなかなか解決しない長時間労働問題や、ブラック企業のパワハラに関すること、そして労働でしか生き方を見出せない人がまだまだたくさんいるのも事実。
一昔前までは、社員に無理強いされても従順で何も言わない社員が重宝され、我慢して会社に勤めてさえいれば一生を保障されてきた時代。
しかし今は違います。
全てが自己責任、自分のことは自分で管理し、仕事もお金も老後も、そして生き方も全て自分で責任持って対応していくしか方法がなく、ある意味厳しい時代の到来とも言えるかもしれません。
でもこれは今までの古い体裁を大きく変えるきっかけであり、変わろうとする人々と変わらないことに必死な人々が交錯し、今はまだどっちつかずの状態なだけで、遅かれ早かれ必ず変わると思います。
でも今このタイミングで変わるべきものとは、「自分」です。
社会が大きく変わろうとしている中、政府や企業に変わることを求めるのではなく、一番最初に手をつけなければならないのが自分を改革すること。
- 働き方(転職・複業・海外移住)
- 子育て(義務教育の必要性・主夫)
- 老後(年金問題)
- お金(資産運用・株)
- 人生(仕事と遊びの境界線)
もうすでに今までの常識からかけ離れた職業や、新しい生活をしている人がたくさん存在していますよね。
ユーチューバーとか典型的で、小・中学生の憧れの職業TOP3に入り、しかもトップユーチューバーは年収数億円以上。
少し前まで「ユーチューバーなんて…」とバカにしてませんでしたか?
その辺の中小企業よりも大きなお金を動かすことができる、いわば個人が圧倒的に勝てる時代の到来です。
彼らは時間に縛られることなく自由に作業して、寝たい時に寝て、しかも楽しそうにやっていますよね。
更にサラリーマンよりも稼げちゃう訳ですから、子供達が憧れるのも理解できるのではないでしょうか。
このような結果が出ている中で、若者は順応に対応できるとは思いますが、問題は30代以降の大人達です。
「時間が無い」「仕事が忙しい」と言っている間に次の世代が、そして勉強した人達が確実にあなたを追い抜いていくでしょう。
今は”いかに暇を作るか”と、”いかに新しい知識やスキルを身につけるか”が超重要であり、今このタイミングで勉強しておくかで5~10年後の未来が大きく変わると言われています。
この差は現実的に起きていて、幸福度にもかなり影響しているのです。
- 【幸福度が低い人】=忙しい、余裕がない、稼げない、嫌いな仕事をやってる
- 【幸福度が高い人】=暇な時間が多い、好きなことやってる、順応に仕事を選べる、インフルエンサー
もしこの事実を知らないという方は、既に情報格差の波に追いやられた人である可能性が高いので勉強しましょう。
要は時代に沿って変わることができるかどうかは単なる上部だけの問題ではなく、豊かな時間、お金、そして豊かな人生を送るうえで欠かせないものであるということ。
少なからず若者は変わろうとしてます。
しかしそれを止める大人達がいます。
あなたはどっちの立場から意見を述べる人になりますか?
世界幸福度ランキングから分かる日本のヤバさ
最初に言っておきますが、幸福度なんて人それぞれ価値を感じる部分が違うので、このランキングが全ての指標として判断できる訳ではありません。
しかもこの調査は欧米社会を基準にして評価してあるので、日本社会に当てはまる訳でもないです。
しかし一つの指標として、欧米人から見た日本がどうなのか、どういう風に日本が見られているかという判断材料にはなるので、ある意味参考になると思います。
【世界幸福度ランキングとは?】
「世界幸福度報告書」というデータを元に2012年から調査が始まり、判断基準は下記項目の総合計でランキングが決まるようになってます。
・人口あたりのGDP
・社会的支援
・人生の選択をする自由
・健康な平均寿命
・性の平等性
・社会の腐敗度
では早速、日本の順位を確認してみましょう。
また海外から見られてる日本に対する印象とは?
さて、どこに日本があるか分かりますか?
あれ、な、無い!!?
すいません、こっちのグラフでした!
な、な、なんと!
58位!
この結果を知って、低い?高い?
もっと分かりやすく説明する為に、過去のランキングを遡ってみましょう。
2012年 44位
2013年 43位
2014年 (無し)
2015年 46位
2016年 53位
2017年 51位
2018年 54位
2019年 58位
毎年下がってる!!
なぜこのような結果になってしまうのか?
これにはいくつかの日本人ならではの原因があるのです。
- 日本人は「幸福」と感じるハードルが高い
- 評価の高かった項目は寿命とGDPの数値だけ
- 他国と違って幸福の尺度が多種多様
日本と言う国は平和で他国と比べて治安も良く、仕事や食事にも困らないと言った、ある意味世界から羨ましがられる国の一つです。
にも関わらず幸福度が低い一番の原因は、『自己決定能力が低い』からだと言われています。
例えばこのような「幸福度」に関することを外国人と日本人にインタビューした際に、多くの外国人は「私は幸せだ!」と自信を持って答えるそうです。
もちろんその逆もあって、「私は不幸だ!」と答える人も一定数いる。
じゃあ日本人の場合はどうかと言うと、ほとんどの人が「分からない」「判断できない」と答え、曖昧な答えで物事を判断する傾向にあることから、はっきりどっちか決めれないそうです。
要は日本人の多くは物事を判断する時に、「自分で決めれないことが多く、誰かの意見や周りの影響をかなり受けやすい特徴」がある。
それがそのまま人生観や価値観にも影響していて、どんな事柄に対しても、自己判断や自己決定がとにかく苦手な人が多いのです。
そのせいで自分の道が正しいのかも自信がないし、今の現状に幸福かどうかさえもよく分からない。
でもある意味考え方を変えれば、今の日本の現状を維持しつつ、自分で物事を判断する決定能力さえ身につけば、日本人の幸福度は大きく上がると言えるでしょう。
今この時に危機感を感じて行動する人、進化しようとするかは全て自分次第なので、やはり早急に「自分改革」をすることが今の日本人に最も求められているスキルなのかもしれません。
まとめ
今回は日本人の幸福度に関してでしたがいかがだったでしょうか?
これらの結果から、僕が最も伝えたい日本人が幸福度を上げる手っ取り早い方法は、とにかく自分で決定して実際に行動する経験値を積むこと。
その為にも安定志向から抜け出す必要があると感じました。
長年終身雇用や、年金制度などの国が生活を保証してくれてた制度がありますが、これから人口減少が危ぶまれている日本においてはその制度が何十年先も維持してるとは考えない方がいいでしょう。
かと言って全てを諦めるのではなく、全ての事柄を自己判断し、自己決定から自己責任まで、全て自分でやっていく覚悟と勇気を持つことが第一歩なんだと思います。
それをするかどうかも、全て自分次第だと言うことです。
ぜひ参考にして頂いて、自分の将来に活かしてもらえたらと思います。
読んで頂きありがとうございます。