海外から帰ってきてからよく聞かれる質問で、
「海外で住むのってどんな感じなの?」
「海外って大変そうだよね。」
「なんで海外に住む事を決めたの?」
こんなことをよく聞かれます。
実は日本人って「海外に住んでみたい」と思ったことがある人が本当に多く、ただ単に行動した人としてない人に差があるだけで、海外生活自体に興味がある人はたくさんいるんですよね。
もちろん僕個人の意見としては”興味があるなら行動すべき!派”なので、勇気さえあるならぜひ挑戦してほしいと思っています。
では僕自身、実際に住んでみてどんな感想を持ったのか、そして海外生活はどういったことに気をつければいいのか。
約3年間海外に住んでみて導き出した僕なりの意見を、皆さんにもお届けできればと思います。
海外で生活するうえで最も大事なもの=目的+覚悟
まず海外に行く前に必ず決めてほしいことが2つだけあります。
- 海外で何をしたいのか?=目的意識
- 海外で何を学びたいのか?=ゴール設定
なぜこの2つが大事かと言うと、努力の源である軸が確実にブレるからです。
僕も元々、
「海外で住むのって大変そう」
「英語がしゃべれない僕に海外なんて無理でしょ」
「外国人と一緒に生活するなんて怖い」
と、思っていた一般的な日本人の特性と一緒でした。
しかし僕が海外に住むのを決めた大きな理由は、『将来への不安』でした。
僕の場合は高校卒業してからずっと美容師をやっていたので、漠然と美容師の将来について若い時から考えていたんですね。
美容師の大まかな人生設計を例えてみると、
- アシスタント(20代前半)
- スタイリスト(20代後半〜)
- トップスタイリスト(30代前半)
- 独立・開業(30代前半〜後半)
- オーナー業(40代〜)
- 退職(年代は人による)
こんな感じのイメージを常に抱いていました。
もちろん「将来的に美容師として独立する」というのが目標でやってきたのですが、ある時から『今しかできない新たな挑戦をしてみたい』と思うようになりました。
そこで僕なりに答えを出したのが、海外で美容師をやることだったんですね。
もちろん決めた当時は、後先考えずにとにかく早く海外で美容師をやりたいしか考えていなくて、当時勤めていたお店のスタッフ、そしてお客様に多大なる迷惑をかけたのは事実です。
でも僕の性質上、一度決めたら曲げたくないタイプなので、そうなると周りから何言われようと意地でも貫きます笑
これが正解か、間違ってたかなんて当時は分かりませんでしたが、結果論で言えば僕の人生においては大正解でした。
あくまで僕の今までの経験で得た教訓として、「最終的に自分で責任取れれば何やってもいい」というのが僕の答えであり、自分の気持ちに素直に従えないことこそ悪だと思っています。
しかしその強い意志を持って判断したり行動するには、”目的+覚悟”を持つことが最も大切。
もしあなた自身に、海外に住む目的とそれに伴う確固たる覚悟がなければ、障壁しかない海外生活において、簡単に自分の意志をへし折られることになります。
どんなことが起きても自分で乗り越えていける力、そしてそんな自分を信じて突き進む覚悟さえあれば、何があってもブレることはないし、何よりも強い心を生み出してくれます。
でもその強い心がないと”ある意味何でも有りな価値の世界”においては、簡単に楽な方に流れてしまうし、自分を見失ってしまった放浪者みたいな日本人をたくさん見てきました。
もう一度言います。
渡航する前に必ず「なぜ海外に住みたいのか?」&「海外で何を学びたいのか?」を、渡航前の段階でしっかり決めておきましょう。
海外移住が無駄に終わる人と成功に終わる人の違い
まず海外に住むうえでの一番の壁になるのが「考え方・言語の違い」です。
家を探すのにも、スマホ契約するにも、仕事探すにも必ず大事になってくるのはコミュニケーション力です。
ただここで言うコミュニケーション力はただの言語だけではなく、その人自身の価値観や人間力も含まれます。
例えばあなたが日本で賃貸のオーナーをやってるとして、ある日、外国人が「賃貸契約したい」と訪ねてきたとします。
あなたならどのような人に部屋を貸したいですか?
- 日本語が流暢だけど感じが悪く怪しい人
- 日本語はあまりしゃべれないけど感じが良い人
たぶんほとんどの方は「②」を選びますよね。
これはどこの国に行っても同じであり、その国の言語をいくら流暢に話せようが、感じが悪ければどこの国に行っても嫌われるんです。
要は人間力(信頼度)に関しては、世界中どこに行っても人に与える影響力は同じだということ。
では日本人の海外あるあるで、いわゆる「海外生活が失敗に終わった」と言う人の例を挙げてみます。
- 日系企業でしか働けなかった
- 日本人としか遊ばなかった
- 日本人としか喋らなかった
- 日本人としか一緒に住まなかった
- 英語を使う機会が少なかった
これでは「失敗」だと思って当たり前ですよね。
じゃあこれの何が問題なのかというと、”何の目的も無く海外に渡航してきたのが失敗の要因”を作っているということ。
先ほども述べた通り、渡航前の段階で目的+覚悟を持つことができた人と、できなかった人では渡航後の行動に明らかな差が生まれます。
例えば「ワーホリに行って良かった」と思えた人の経験や思考を確認してみると、
- 現地企業で現地の人と一緒に働けた
- 現地の人と一緒に遊ぶことができた
- 現地の人と話せて新しい価値観を学んだ
- 現地の人と一緒に住んで日本できなかった経験ができた
- 現地の人と話すことで英語力を伸ばせた
先ほど挙げた「海外生活が失敗に終わった」と思った人の全て逆の行動をし、しかもそこでたくさんのことを学んでいるのが分かりますよね。
だからこそ『なぜ海外に住む必要があるのか?という目的』と、『その経験によって何を学びたいのか?という覚悟』が何よりも意識してほしいんです。
要は全ての自分の判断と行動に責任を持って、全てを受け入れろということ。
失敗を失敗だと思った時点で失敗だし、失敗を成功だと思えば成功です。
海外生活においても、全ての事柄や行動に意味があると思えば、無駄なことなんて一つもないことが分かるのではないでしょうか。
失敗か成功なんてどうでもよくて、ただ単にどんな思いで向き合ってどんな経験をしてきたのかが、実は人生における最も大切なことだと僕は思っています。
まとめ
ちょっと真面目な感じで説明させて頂きましたが、なぜここまで堅苦しく説明するかと言うと『海外では全て自分が基準になる』からなんですね。
良くも悪くも外国人は他人に干渉しないし、自分のポリシーや意見に対して尊重してくれる。
これって一見良いことのように聞こえるかもしれないですが、「自分」というものを持ってない人からすれば、かなり残酷な環境にもなり得ると思います。
だからこそ何度も言いますが、「目的」と「覚悟」を持って海外では色々なことに挑戦してほしい。
その為には全てを受け入れ、ただ純粋にその時間や繋がりを楽しむことができれば、全部がハッピーな結果になると信じています。
人生においてチャンスなんてそんなに多くないので、この機会に自分の可能性を開花させていってくださいね。
読んで頂きありがとうございました。