この記事では、僕が日本を出て約4年程海外で滞在し、その後日本に帰国した時に感じたことを書きたいと思います。
ちなみに僕は日本の風習や文化、日本人特有の考え方は好きです。
しかし時代が大きく変化している中、変わらなくていいものもあれば、変わるべきものもありますよね。
働き方や人との付き合い方、結婚、生き方まで、時代が変わればその時代に生きる人々の考えや、生きていくうえでの価値観まで変わっていくのが普通です。
しかし日本には、昔から守られてきた古い体裁や当たり前という概念で押し潰されている現代人がたくさんいて、しかもそれが問題視されているにも関わらず変わろうとしない人々がたくさんいます。
もちろん変わるか変わらないかは自分次第ですが、変わらない人が変わろうとしている人を止めるのは絶対におかしい。
今回はそんな未来に向かって生きる人々に向けて、僕が海外生活で学んだことをシェアできればと思います。
世界の常識を知らない日本+上っ面しか見ようとしない日本人
当時僕が日本に帰ってきて一番驚いたことの一つが、
- 親日外国人が日本に殺到!
- 日本が好きすぎて移住した外国人!
- 世界で最も住みやすい国日本!
こういった内容で日本を持ち上げている番組が毎週報道されていたことでした。
でも実際に僕が海外で見てきた外国人というのは、
「日本?あ、知ってるよ!」
「中国の一部だっけ?」
「SUSHIでしょ!SUSHI!!」
こんな感じの人がほとんどです。
正直海外に住む多くの外国人は日本という国に興味を持っていません。
みんなが思ってるよりも日本という国は、世界から見ても大した影響力を持っていないのが真実です(昔は違ったと思うが…)。
僕はその番組を見た時に、「日本人向けにそのような番組をやって何の得があるのだろうかと。。」
日本がそんなに素晴らしい国なら世界に向けて発信すべきだし、日本人がもっと世界に出て活躍し、その姿を見て影響を受けた外国人が日本に訪れるならまだ分かります。
でも日本がやってることは、「外国人から好かれてる日本ってなんて素晴らしいんだ!」ということを、日本人が日本人の為に賞賛して喜んでいる風にしか見えません。
たかがテレビの話ですが、それこそが今の日本を象徴していて、世界から取り残されてガラパゴス化しつつある国になってきていることに恐怖しか感じませんでした。
これだけネットが発達して海外の情報が簡単に手に入る世の中なのに、それでも変えようとしない国や企業、そしてそれに何も言わない国民に異様な違和感を感じたんですね。
「個性」を尊重する海外と「協調性」が重視される日本
僕が海外滞在中、現地に住んでる日本人の方と話す時に、あるテーマで持ちきりになったことがありました。
『日本人は周りの目や世間体、みんなと一緒であることにやたらこだわるし、共通点を見いだそうとする人が多いよね』と。
例えば海外に住んでる現地の40代男性、独身、フリーターの方がいたとします。
いわゆる日本では、周りからちょっと心配させられるヤバイ人ですよね?
ではこのような彼に対して外国人はどんな言葉をかけるのかと言うと、
「人生楽しんでて良い生き方してんな!」
「フリーターこそ最強だよな!」
「俺も自由になりてえよ、羨ましい!」
なんて言葉が普通に出てくる人が多いです。
もちろん外国人でも真面目な人や狭い価値観で生きている人がいるので、全ての人がこのような意見を言う訳ではありません。
しかし外国人はどれだけ仲良くても相手を否定したり、自分の生き方に引きずりこむような言い方をしない人が多いです。
心では何を思っても自由ですが、基本は「どんな人でもまずは相手を尊重する」が彼らの常識です。
では日本人はと言うと、
「そろそろ落ち着いた方がいいんじゃない?」
「いつまでプラプラしてんの?」
「お前の人生終わってんな!」
なんてことを直接言わずに裏でコソコソと言われる。
ではここで皆さんに質問です。
どっちの生き方が正しいのでしょうか?
僕には正解も理想論も分かりません。
彼は、自分がフリーターでいたいと思っているからフリーターなんですよね。
結婚したくないから40代でも独身でいるんですよね。
それの何が問題なのでしょうか。
中にはこんなことを言う人もいますよね。
結婚したくてしたのに、結婚生活がうまくいかなくなって離婚、その後結婚は墓場だから辞めとけとか。
無事就職したはいいけど文句と愚痴を言いながら、辞める訳でもなく何も行動しない人。
先ほどの彼と同じことだと思いませんか。
これは、「日本人特有の義務意識」で行動する人が多いからだと言われています。
『◯◯でなきゃいけない』
『◯◯しなきゃならない』
ある意味そのような責任感があるから、何に対しても真面目で、やるなきゃいけないことは完璧にやってくれる。
しかしその責任感が強いだけで無駄に我慢を積み重ねているようでは、ただ単に自分を追いつめるだけなので意味を成しません。
これらを解決する方法は一つ。
それは『時代に沿った生き方+思考を持つこと』です。
先ほどの40代・独身・フリーターの彼を例に挙げるなら、確かに社会から見ればどうしようも無い人かもしれないですが、ある意味自分らしく生きている人とも言えますよね。
自分の判断で自分らしく生きる為にその手段を選んでいるなら、それこそがその人の個性だと思いませんか。
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僕達日本人は無意識のうちに、潜在的な常識や当たり前と言う概念を植えつけられ、それに反する人や自分の価値観と合わない人を否定するように作られています。
しかし先進国の多くは多国籍で、多様性を認め合わないと反発だらけになってしまい、国としてまとまることができません。
隣の家やクラスの隣の席、職場など様々な環境が母国以外の人と共存して成り立っていることから、自分と価値観や考え方が違うのが当たり前の認識の元で教育されてきています。
でも日本はずっと日本人しかいないような環境で育ってきているので、日本人の価値観の元に全ての事柄を判断するよう仕向けられています。
しかし時代とともに、少子高齢化対策やインバウンドビジネスの発展により、外国人労働者や観光客でどこも賑わってきていますよね。
と言うことは、私達日本人も新しい文化や価値を受け入れ、変わらないといけない状況になってきたと言うことを時代が象徴しているのです。
変わるというのは外国人と共存し、うまくお互いを理解し合いながら生活をしていくということ。
それには今まで日本で培ってきた、古い価値観や風習を変える必要があるかもしれません。
でもそれは時代と共に求めるものが変わってきたという証拠であり、それに伴って僕達も進化して受け入れていくしかない。
いつまでも古いものにしがみついているだけでは、徐々に淘汰され、自分の居場所を失うだけです。
僕達の日本が今後どうなるかは、今この時にどんな行動をし、未来に向けた意思のある者がどれだけ誕生できるかで将来が決まると言っても過言ではないでしょう。
まとめ
色々と言わせて頂きましたが、とにかく変わろうとする人が世の中全体の流れを変えていけばいいと思うんです。
それにはある条件があって、世の中を良くする為に変えようとしている人を引きずり下ろしたり、止めてはいけないということ。
そもそも変化や進化を拒む人というのは、”何も捨てられない人”なんです。
自分の殻を破ったり、新しいことに挑戦するというのはそれなりに労力がいるし何より勇気が必要ですよね。
人間は居心地のいい環境にいることで安心する生き物ですから、やたら発言力や行動力のある人に対して恐怖心を抱いてしまう。
でも過去を振り返っても世の中を変えてきた偉人や、新しい仕組みを作り出してきた成功者の多くは、何かを得る為に何かを捨ててきた人がほとんど。
例えば、会社がそんなに嫌だったら辞めればいい。
勉強したくないならしなければいい。
結婚したくないならしなくていい。
日本が嫌だったら海外に住めばいい。
こんなシンプルなこともできずにただグチグチ文句を言っているだけで、何を変えることができるのでしょうか。
当たり前の概念を捨て去らないと新しいアイディアも価値観も構築されていきません。
日本人はもっと単純でバカでいいと思います。
カッコつけなくても、我慢なんてしなくても、自分の人生なんで何かあればなんとか対処しますし、なんとかその変化に順応しようと努力する生き物なのですから。
もう一度言います、日本人はもっとバカでいい。
これが海外で学んだことです。
でもこれこそが日本人が最も学ぶべき単純な思考だと思ったので、シェアさせて頂きました。
ぜひ一緒に世の中をより良い環境にしていきましょう。
読んで頂きありがとうございました。