最近は働き方改革を推し進める動きが激しく、日本の労働環境も少しずつ変化してきていますよね。
長い間日本の働き方に関する問題を取り上げるも、大きな政策も無く今までやってきました。
しかし時代と共に少子高齢化の現実味を帯びてきて、緊急的な感じで外国人を受け入れ、一気に増加したのもここ数年の話。
しかし日本の一時間あたりの労働生産性は未だ低く、豊かで便利な国にも関わらず効率の悪い作業や規制を繰り返し、大きく進展するまでに長い時間をかけてしまっています。
でもこれからの時代のキーワードとして、外国人と協力して新しい文化や伝統を作り上げていく必要があるのは確かです。
その為に僕達日本人は、日本の常識を外国人に押し付けるのではなく、自分達が他国を受け入れ推奨していくことが何よりも求められるようになります。
そこで今回は、実際に海外で働いてみて感じた「外国人と日本人の働き方の違い」についてお話しさせて頂きます。
近い将来色々な国籍の人と働くのが一般的になっていくと思うので、今後の為にも参考にして頂けたら嬉しいです。
変化を恐れる日本人vs変化を受け入れる外国人
僕はニュージーランドとオーストラリアに住んでた経験があるので、他のヨーロッパやアメリカなどの国のことは分かりませんが、色々な国籍の人たちと話をすると、様々なことにおいて日本とは違いすぎることに気づかされます。
しかも今はインターネットで日本の情報が世界中に筒抜けなので、僕達が思っている以上に日本の事情や問題についてよく知っています。
「日本人は何でそんなに働くの?」
「日本人は仕事以外で楽しめることはないの?」
「過労死するまで働くなんて人として信じられない」
皆さんはこのようなことを言われた時に何て返事をしますか?
特に最近は日本に旅行や長期滞在で訪れる外国人が増えてきているので、日本に住んだ経験のある外国人と話しをすると、
「日本は素晴らしい国だけど絶対に住みたくはない」と大体の人が言います。
テレビに出るような「日本に住みたい外国人」なんてほんの一部の人だけなので、絶対に勘違いしないでくださいね。
全体で見ると「日本には住みたくない」が大多数であり、これが現実です。
なぜ彼らがそのような感覚を持ってしまうのかと言うと、日本という国の常識に問題があるからです。
もちろん昔ながらの伝統などの話は別ですが、特に職場環境に関することや仕事に対しての概念がまだまだ世界の常識には追いついていません。
例えば僕が日本に帰国して驚いたことに、
- クレジットカードが使えないお店がまだある
- 公手続きを書類で申請する
- まだスマホを使っていない人が多数いる
正直ニュージーランドもオーストラリアも日本ほどの経済規模はありませんが、どちらも上記の3つはほぼクリアできています。
日本が世界と比べて遅れている理由は3つあり、
- 世界で最も高齢化が進んでいる国だから
- 新しいもの(全て)を受け入れるまでに時間がかかる
- 全ての事柄に規制を設けたがる
これらが日本を何周にも渡って世界から遅れを取ってしまった要因だと思っています。
しかもこれらの影響をモロに受けているのが「日本の働き方」に関してです。
では世界の常識を分かりやすく説明する為に、僕が海外で仕事してきて驚いたことをまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
・24時間営業のお店はほとんど無い
・残業は無い
・仕事が終われば即帰宅
・会社の飲み会など無い
・祝日はほとんどのお店も企業も休む
・祝日に営業する場合は時給が2倍
・残業は時給が1.5倍
・残業があれば怒るし文句を言う
・有給は4週間もらえることがほとんど
・有給は仕事が残っていても絶対に取る
・子供に何か起きたら両親共に帰る
・父親も子育てを手伝う
・会社によっては週休3日制
・正社員よりバイトの方が給料がいい
・季節によって転職する人もいる(年2回)
・契約書にサインした以外の業務はやらない
ざっとまとめるとこんな感じで、海外で働いてみた率直な感想としては「海外の方が人間らしく働ける環境」だと思いました。
もちろんどこの国でも長時間働いている人はいるし、それなりにストレスはあります。
でも、その中で個人のプライベートをしっかり確保しつつ、仕事と両立している点では圧倒的に外国人の方が上手です。
とにかく仕事と自分の時間をしっかり分けて考えられていて、労働者も会社側も自分優先で仕事をするのが当たり前の環境。
ダラダラ作業をするというより短時間でさっと済ませて終わり次第帰る、といった感覚なので余計なストレスが無く、労働自体が楽なんですね。
僕達日本人が当たり前だと思っている感覚や、日本の常識が世界のノーマルではありません。
こう言うと「日本は日本、海外は海外だ」と言う人がいますが、日本人と外国人は違う生き物なのでしょうか?
見た目が多少違うだけで、血が流れていて感情があり、目も鼻も口もある。
国が違うだけで同じ人間として見てはいけないのでしょうか?
まずは自分から変わるか、すぐに変われない人は今の在り方に疑問を持つことから始めましょう。
その少しの疑いが自分の人生を大きく変えるきっかけになるので、素直に受け入れる心を持つことから始めてみてください。
あなたは日本と海外、どっちの働き方が適していると思いますか?
僕はニュージーランドとオーストラリアに約3年程住んでいた経験があるのですが、その時に感じたことがありました。 「外国人って何でこんな楽しそうに生活しているんだろう?」 とにかく彼らは人生に対する捉え方が上手で[…]
外国人と日本人の圧倒的な違いとは?
僕が海外に住んだことで感じた外国人と日本人の圧倒的な違いとは、
”いい意味で無理をしない生き方”なんですね。
先ほど上記で挙げたような日本人との違いは、この「無理をしない生き方」ができているからこそ成り立っているような気がします。
例えば外国人が日本のシステムで働いた場合、
- 長時間労働を求められる会社→すぐ辞める
- 祝日出勤に手当が付かない→すぐ辞める
- 強制的に残業させられる→すぐ辞める
- 会社の飲み会に半強制で参加→すぐ辞める
- 家族よりも仕事を優先させられる→すぐ辞める
こんな感じの行動をすると思います。
彼ら外国人にとっては、一にも二にも『自分優先』なんです。
自分にとって不利なことや面倒なことであれば、やらないし、文句を言うし、嫌なら辞めます。
一見我慢ができない、どうしようもない人のように思えるかもしれないですが、むしろ本能のままに生きているまともな人間とも思えないですか?
もし素直に「いいね」と思えないなら、日本という国の呪縛に取り憑かれているのですぐに考え改めましょう。
本来人間は頭で考えるよりも身体や心で感じた直感で生きています。
なので心が無理だと感じたり、これ以上やると危険だと身体が感じたら自分を守る為に逃げるはず。
でも日本人の多くは、日本の当たり前が染み付いてしまっているので、頭で考えて行動するようになり、その結果直感的に感じる心や身体の反応が後回しになっているのです。
「日本は日本、海外は海外だ」という考えがいかに危険で、むしろそこに、人間としての生き方や自分自身を優先されていないことに恐怖心を抱かないといけないと思います。
もちろん人によって価値観も違うし、豊かさを感じる基準も全く違います。
しかし仕事やお金というものに関しては、ただの人生の一部にしか過ぎず、人生を豊かにする為に必要なツールであって、人生の全てではありません。
自分が仕事をしていて「私、無理だな」と思った時点でその仕事は合っていない訳だし、続ける理由なんて本当は無いのです。
僕達日本人はもっと、『いい意味で自分勝手に生きる道』を選んでもいいのではないでしょうか。
これから先の未来の為に、変わるべきところは大きく変えないといけないタイミングが「今」であり、今この時に変わらないといつまで経っても人間本来の幸福を得ることはありません。
ぜひ日本国内だけでなく日本以外の国、または外国人の価値観や文化から学べるものは吸収して、良い方向に日本を進化していけるようみんなで変わっていきましょう。
その時は今、この時しかありません。