もしこの世の中に、「働くのがめちゃくちゃ楽だけど、超稼げる国」があるとしたら、皆さんはどうしますか?
ちなみに僕はニュージーランドとオーストラリアに住んでた経験があるのですが、海外と日本では労働に対する概念が全く違います。
精神的な面で見ると海外の働き方の方が圧倒的に楽だし、日本風の押し潰されるようなプレッシャーは本当にありません。
しかし海外の場合は結果ありきの考え方なので、何かしらの成果を必ず残さなければいけないという意味では、「海外の方が大変」だと言う人もいるでしょう。
あくまで自己責任&自己決定の元に行動するのが海外なので、苦手な人にとっては辛い環境でもあると思います。
でも僕は、それでも日本の働き方で燻っているのであれば、本気で海外に移住することをオススメしたい。
今後海外に出て働きたいと思ってる方へ、仕事でオススメの国を紹介したいと思います。
日本人にとって働きやすい国BEST8
まず最低限確認してほしい海外で働く3つのポイントは、
①日本より生活の質が上がる
②キャリアアップ
③自由な時間の確保
これらは海外に住むうえで非常に重要なことなので必ず確認しておきましょう。
よく東南アジアの田舎に住んでリタイア生活を目指す人がいますが、現実はそう甘くはありません。
基本的に楽を求めた海外移住は失敗する傾向にあるので、そもそもそんな気持ちで渡航するなら日本で普通に生活している方がいいです。
滞在する国の経済状況や世界に対する影響度などもかなり大切なポイントなので、そういったことも踏まえて紹介させて頂きます。
【オススメの国①】シンガポール
シンガポールはとても小さな国にも関わらず、ビジネスや教育などにとても力を入れている国で、中心部だけで見たら東京よりも都会なんじゃないかと思うほど大都市です。
年収1億超えのビジネスマンがゴロゴロいて、世界各国のエリートが集まっている国だからこそ、自分のキャリア形成には確実に役に立ちます。
シンガポールに駐在した日本人の約半数以上は生活の質が上がり、仕事にやりがいを感じていると言う回答が多く、自分だけでなく子供をエリートにさせる教育熱心な方にも最適な国。
また日本と遜色ないほど日本食や日本のショップが充実していて、正直シンガポールで住めないなら海外移住は難しいと言われるほど、日本で暮らすのと変わらない生活が可能な国でもあります。
【メリット】
・成功者が世界中から集まる国
・税金が安くビジネスがしやすい
・日本食や娯楽が充実
【デメリット】
・物価、家賃が高すぎる
・高所得者以外は住みにくい
・法律が厳しい
【オススメの国②】香港
香港はシンガポールとよく比較されますが、似てるようで違う側面がある国です。
基本的に中国の影響が色濃く残っていることから、シンガポールほど英語が一般的に使われていない為、基本的には中国語・広東語などを習得しておく必要があります。
また気候もシンガポールとは大きく違い、シンガポールは年中常夏に対して香港は四季があるので、日本と似ていて住みやすいと感じる人も多いようです。
香港を日本で例えると大阪のようなイメージで人や街に活気がありますが、実際は貧富の差が激しく、高層マンションの裏では貧しい生活を虐げられている人々の生活も垣間見ることできます。
また香港に住むメリットとして、日本からかなり近いという理由で移住を決意される方が多いのも特徴の一つになります。
【メリット】
・人や街に活気があって楽しい
・税金が安くビジネスがしやすい
・日本と近くて気候が似ている
【デメリット】
・家賃が高い
・中国の文化が強い(人による)
・英語がどこでも通じない
【オススメの国③】タイ
タイに行ったことがない方は意外かもしれないですが、実は日本人にとってかなりオススメできる国の一つです。
近年巨大な都市へと変貌し、インフラも整って住みやすい環境へと年々進化しています。
少し前まで生活コストが日本の半分程度で済むと言われていましたが、中心部に限っては東京に住むのと変わらない水準ぐらいまで都市化が進んでいるのです。
更にタイの富裕層は、日本人の富裕層とは比にならないぐらい贅沢な暮らしをしている人がいて、もう昔の貧しい国というイメージからかけ離れた存在になってきています。
日系企業も多く進出しているので、日本人が働いて暮らしていける環境が整い、長期で滞在してた人も「充実していて良かった」とタイの生活に対して好印象な人が多い。
食事が美味しくて日本の商品も気軽に手に入り、日本に住んでるのと変わらない、もしくはそれ以上の生活ができる国、それがタイです。
【メリット】
・食べ物が美味しく日本食が充実
・日本と変わらない生活ができる
・経験者の多くがタイ移住に満足している
【デメリット】
・都心部でしか英語が通じない
・まだまだインフラが整っていない
・大気汚染や渋滞、気候が暑い
【オススメの国④】マレーシア
マレーシアもタイと同じ東南アジアですが、大きな違いは英語がちゃんと通じることでしょう。
都市の規模や便利さと言う意味ではほとんど一緒で、物価も安いし、仕事さえなんとかなれば普通に贅沢な生活をすることが可能です。
ただタイの場合は英語が通じにくいという問題があり、本格的なタイ移住の場合は多少のタイ語を学んでおく必要があります。
しかしマレーシア人は数カ国語喋れる人がほとんどで、英語でコミュニケーションができるのは日本人にとって馴染みやすい理由の一つになるでしょう。
また、「MM2H」と言う長期滞在ビザの取得も、基準値以上の月々の所得や資産証明があれば容易に申請できるので、半永住権みたいなビザを取得しやすいのも大切なポイントになると思います。
【メリット】
・東南アジアの中では比較的治安が良い
・日本人が多く住んでいる
・英語が通じやすい
【デメリット】
・大気汚染がひどい
・多国籍な文化が苦手な人は住みにくい
・文化の特色が強い
【オススメの国⑤】オーストラリア
オーストラリアは実際に僕が住んでいた国であり、日本人にとって住みやすい国の一つであることは確かです。
公用語は英語だし、日本人が働ける環境も整っていて生活に困るということはほとんどありません。
また日本より物価が高いですが、その分最低時給もかなり高く設定してあるので、仕事さえ見つけられれば日本で生活する以上の暮らしを手に入れることができます。
温暖な気候で自然が豊富、色々なアクティビティも楽しめるので、比較的アクティブな方にオススメの国の一つです。
欧米の文化なので多少の人種差別はあります
僕はワーキングホリデーを使って2年間オーストラリアに住んでた経験がありますが、かなり住みやすくて「正直移住したい!」と思った国の一つです。 ネットの「住みやすい国ランキング」などでもいつも上位に選ばれる国ですから、それだけの実力を持っ[…]
【メリット】
・英語が公用語なので会話がしやすい
・日本よりも楽で高所得の仕事が多い
・ワーホリなどの滞在する為のビザが豊富にある
【デメリット】
・物価や家賃が高い
・多少の人種差別がある
・自然以外の娯楽が少ない
【オススメの国⑥】オランダ
オランダに移住する一番の魅力は、労働時間が短いにも関わらず所得が安定していることです。
週で計算すると約27.6時間労働で、年に28日間の有給制度、100%給与保証の16週間の有給出産休暇などの制度が充実しています。
更に良くも悪くも自由が保証されている国なので、大麻や売春なども合法的に行われている面白い側面もあり、ある意味刺激が欲しい方にとっては最高の国です。
個人的には美容師として移住しようか迷ったこともあり、何かスキルをお持ちの方であれば比較的ビザが取りやすいのも、ヨーロッパの中では珍しい国で、しかも英語が通じやすいと言ったメリットもあります。
【メリット】
・美容師、シェフ等の専門職はビザが取得しやすい
・英語が通じてフレンドリー
・労働時間が短く幸福度が高い
【デメリット】
・冬は寒く日照時間が短い
・ある程度のオランダ語習得は必要
・慣れるまで現地の人が冷たく感じる
【オススメの国⑦】ドイツ
ドイツ人は日本人とよく比べられると言われていますが、僕が知る限りでは全然違います。
確かに真面目でやるべきことはちゃんとやる人が多い傾向にありますが、効率や生産性をすごく大事にしている国民性です。
OECDがまとめた結果によると、「週に約30時間程度」しか働かないにも関わらず「労働生産性は34ヶ国中12位」
それに対して日本は、「週に約40時間以上」も働いているにも関わらず、労働生産性はドイツと大きく離れて「21位」です。
しかもドイツは平均年24日間の有給を取得できて、有給消化率はほぼ100%。それなのに日本の方が生産性が低いというデータが出ているのです。
また最近は、「ノマドビザ」という新しい働き方を推奨するビザを認可するなど、生き方や国の在り方までも参考になる国、それがドイツに住む一番の魅力だと思います。
【メリット】
・短時間労働で安定した生活水準
・仕事と遊びのメリハリがはっきりしている
・ビジネスで学べることが多い
【デメリット】
・考え方が硬く融通が効かない人もいる
・移民が多く治安が悪い地域がある
・冬は寒く暗いので鬱になりやすい
【オススメの国⑧】アラブ首長国連邦(ドバイ)
ドバイは中東地域で最も住みやすく、砂漠の中に急にそびえたつビル群が印象的なビジネスの街です。
本来中東は、イスラム文化が色濃くある地域が多く、馴染みのない日本人にとってはかなり住みにくい。
しかしドバイは超が付くほどの多国籍で、英語を使いこなし、世界の文化が入り混じった魅力溢れる地域。
そしてドバイの最大の魅力と言えば、シンガポールよりも安い税金と、日本よりも良い治安でしょう。
ビジネスの街として栄えただけあって富裕層が多く住み、しかも消費税はあっても所得税は無しという日本人には考えられない制度を導入しています。
また、国を挙げて治安維持の為に法律を厳しくしていることから、犯罪を犯す人が皆無で、もし捕まってしまうと重い刑罰を受けることになるので誰もやろうとしません。
ちょっと独特な癖の強い国ではありますが、それでも日本の富裕層やビジネスマンで移住する方が一定数いるので、ハマる人にはハマる国の一つです。
【メリット】
・尋常じゃないエリートが多く住む
・消費税以外の税金が0円
・日本よりも高水準の治安
【デメリット】
・イスラムの文化に慣れるのが大変
・ある程度の所得が無いと生活が厳しい
・砂漠の地域なので昼間が暑すぎる
まとめ
今回は「日本人にとって働きやすい国」というテーマでお話させて頂きましたが、必ずしもこれらの国が当てはまる訳ではありません。
人によってはインドが好きで実際に移住した人もいるし、アフリカや北欧の極寒の地に住んでる日本人の方もたくさんいます。
本当に人それぞれの価値観によるので、シンプルに自分が好きな国や興味がある国に住むのが一番です。
そのうえでの仕事やお金というものが関わってくるので、あくまで今回の記事は参考程度に、自分のキャリアアップややりたいことの為に海外移住を目指してみてくださいね。
オーストラリアやニュージーランドのことに関しては、僕自身ある程度詳しいので、もし気になることがあれば何でも聞いてください。
ではまた!Bye!!